スペインマドリッドバスの乗り方徹底ガイド

交通機関

マドリッドは交通がとても発達していてどこに行くにも困ることはありません。離れたところなら電車で行くのがオススメですが、ちょっとしたところに行くにはバスがオススメです。特にベビーカーでお出かけの場合は地下鉄に降りるところにエスカレータがほとんどないので、バスが楽です。

マドリッドの交通情報

マドリッドは地下鉄とバスがほとんどです。地上を走る電車はほとんどありません。マドリッド北の方と西の方に路面電車がありますが、そちらに行くことはほとんどないですし、とてもゆったりしているので時間もかかります。
また、アトーチャ駅からはマドリッドから各方面へ移動する場合に地上を走る電車になりますが、こちらはちょっとした旅行になります。

ですので、通常マドリッド内での移動はバスまたは地下鉄になります。
さて、今回はマドリッド市内を走るバスについての乗り方等について詳しくご紹介していこうと思います。

 

マドリッド市内のバスの乗り方

マドリッドにはあらゆるところにバス停があります。バスマップはこちらから「bus」を選択すると見ることができます。
バスを運営するマドリード交通公社(EMT)ホームページ
マドリッドマップ

PDFファイルでダウンロードすることができるので、印刷して持っていても携帯に保存しておいてもいいですね。地下鉄ではマップを配っているのですが、バスのマップは配っているのを見たことがないので、できればあらかじめ準備しておくといいでしょう。持っていない場合はバス停に行くとマップが貼ってあります。

何行きのバスというより、自分が乗るバスが何番のバスかをチェックしておくほうがいいです。バスの番号は大きくはっきり見えるので、間違えにくいです。また、逆方面のバスに乗らないか方向は確認しておきましょう。

さて、乗る路線が確認できたら近くのバス停を見つけてそこに行きましょう。バス停はすぐにわかるかと思います。バスの時刻表はなく、4分-15分間隔とありますが、4分間隔のところはほとんどなく、だいたい7〜10分に1本とか15分に1本とかそんな感じで出ています。平日は6:00-23:30位、土曜・日曜・祝日は7:00-23:00位まで運行です。土曜・日曜・祝日は特にバスの間隔が長くなるので、もしかすると地下鉄の方が早く移動できるかもしれませんが、平日はバスが楽ですね。

まず、バス停に着いたらバスを待ちますが、のんびりしていてはバスは止まってくれません。バスの前についてる番号をチェックしましょう。一つのバス停でも複数のバスが止まりますので、乗る乗客がいない場合はバスは止まってくれません。バスが来たなと思ったら手を挙げます。そうすると止まってくれます。挙げ忘れるとバスはスルーしてもう一台後のバスまで待つことになります。

さて、バスが止まりましたらバスに乗りますが、バスは前の扉から乗ります。その時に現金でチケットを購入、または回数券を機械に通します。

この時きちんとピッと音がしてチケットが通ったか確認します。磁気が悪かったりすると「ピピピピ」と音が連続してなるのでその場合はもう一度入れ直します。特に回数券は自分で持っているうちに磁気が弱くなる場合があるので、通らなくなることがあります。

2、3回通してもし通ら来場合は運転手の人にチケットを渡します。運転手の人はチケットの裏を確認してまだ使える券だった場合は印をつけて渡してくれます。

(現地の人は定期で乗る人がほとんどです)かならずチケット代はきちんと払い、もらったチケットは無くさず手元に持っておきましょう。運転手は結構適当で、チケットを払っていなくても乗れてしまうことがありますが、抜き打ちでEMTの人が入ってきて全員のチケットチェックをします。

特に券は通したけど、実はエラーでチェックが入っていない場合もアウトになりますので、チケットがきちんと通ったか確認します。

そのちっとチェックで、チケットを持っていない場合、回数券を通していなかった場合等は、身分証明書を求められ、何かのペナルティーをうけます。(何度かそういう場面に出くわしましたが、1回につき1人は引っかかっていました。言い訳は通らず、困ったことになります。ですので、必ずチケットは購入しましょう。)マドリッドでは3才から子供料金がかかりますので、小さな子供でもチケットが必要になります。ただ、小さい子供がチケットを持っていず、年齢を確認されたことは私はなかったです。

バスチケットの購入の仕方

バスチケットは市内であれば€1.50共通です。ただ市内を出ると料金が変わるので注意が必要ですが、通常の路線バスであれば市内なので€1.50で大丈夫です。(アトーチャから出るバスや、アベニデアメリカ、プラザデカスティージャなどから出るバスは長距離があります)

通常のチケット

1回券の場合、乗るときに運転手から直接購入します。€1.50を支払い、この時にかならずチケットをもらいましょう。また、€1.50細かいのがないとお釣りはくれないので乗車拒否されます。あらかじめ小銭を準備しておきます。しかもなかなかバス停近くに小銭を両替できるところもないです。

回数券を使用する場合

券売機で購入しますが、この券売機は地下鉄の切符売り場にあります(地下鉄と共用のチケットになります)。料金は、12.20 €です。地下鉄、バス共に使えますので、9回以上乗る場合は回数券を購入したほうがお得です。また、EMT乗り継ぎ可能10回券€18.30 €というのもありますので、バスを乗り継いだりする場合はこちらの方がいいです。
券売機以外にも購入できる場所としてバス停があるようですが、私は見たことがありません。またタバコ屋さんでも購入できますが、対面での購入なのでかなりハードルが高いです。しかもシエスタの時間はお休み。窓口で並んでいても、12時きっかりになるとそこで切られて、「また午後4時に来てください。」といって無情にも帰らされます。(みんな文句言わずにすごすご立ち去っていくのでどうしたのか聞いたところ前に並んでいた男性が時間になったのでまた午後と教えてくれました。)ということで、予め地下鉄の駅で購入しておくのがオススメです。またキオスクのようなところでも買えますが、キオスクの数が少なく場所を探すのが大変です。

余談ですが、バスの定期券を買うときはタバコ屋さん、またはキオスクでないと購入できないです。あらかじめ必要な証明写真も持参する必要があります。証明写真は大きい地下鉄の入り口や、街の道路沿いにあったりしますが、なかなか見つけにくいです。

マドリッド市内のバスの降り方

さて、最初の頃慣れないと、どこで降りたらいいかがわかりづらいです。確かに前の伝言掲示板に次のバス停名が出ますが、そのバス停が目的まであと何個なのか、今どの辺を走っているかがわかりづらいです。スペイン語に慣れていないと車内案内のバス停名も聞き取れないです。バスの車内案内は「プロキシデパラダ〜」(次の停車名は〜)なので、〜の部分にバス停名が入ります。

 

慣れないうちは前の方にいて、掲示板をしっかり見ておく、あらかじめ停車するバス停の数を数えていてその数を放送のたびにカウントするなどするといいでしょう。

降りるバス停のアナウンスが入ったら、ボタンを押します。黄色いところにボタンが付いていますので、それを押せばOKです。

ちなみにバスの中は雰囲気はとてもいいです。バスの中でスリにあったこともないですし、スリにあったという話も聞いたことはありませんが、手持ちの荷物はしっかり手元に置いておくに越したことはないですね。

マドリッド市内のバスのルール

マドリッド市内を走るバスにはルールがあります。まず大きいスーツケースくらいの荷物を持ってバスに乗ることはできません。ただし、空港から出ているバスに関しては、スーツケース等の荷物を置くスペースがありますので、その棚に荷物を置いて乗車することができます。また逆に空港行きのバスにも同じくスーツケース置き場がありますので、そこに荷物を置いて乗ることができます。

一度私もスーツケースを持って空港行きではないバスに乗ろうとしましたが、乗るときに「荷物が大きいから乗れない」と言われました。でも困った顔をしたら、「しょうがないな。今回だけだよ。」といって乗せてくれました(でも基本は乗せてくれないです。)

マドリッド市内のバスベビーカーの場合の乗り方

ベビーカーは結構細かいルールがあります。まずベビーカーは畳まずに乗せることができますが、先着1台です。

そして、そのベビーカーはベビーカー置き場があるのでその場所に行って紐で止めます。バスの種類によっては2台置けるところがあるので、その場合は2台畳まず乗せることができますが、外見からはわからないので、といあえず、1台はOKと覚えておきましょう。バスが来たら真ん中(降車場所近く)にベビーカーが乗っているかどうか止まる前にチェックするといいです。
では、ベビーカーが乗っていた場合はどうすればいいでしょうか? 2台目はというと、畳んだら乗せることができます。(バスの車種によっては3台目からたたむ)そして、3台目というと、乗車拒否され、次のバスを待つように言われます。

 

すでに1台ベビーカーが乗っていて、2台目だった場合、乗るときにベビーカーをたたむようにと言われますが、スペイン語なのでわからないと思います。ただルールがわかっていると、何か言われたら、きっと畳むように言われているんだろうなとわかると思います。通常はバスに乗ってからたためばいいのですが、たまに厳しい運転手の場合は乗る前にたたんで乗ってと言われます。スペイン語なのでわからないと思うので、事前に車内のベビーカーの有無をチェックしておくと、何を言っているか想像がつくかと思います。

またバスの種類によっては、左の前の方に赤ちゃん専用シートの座席があるものがあります。そこは大抵空いているのでそこに座らせてあげるといいでしょう。(比較的新しい車種でないとないです)車のベビー用チャイルドシートと同じ感じでベルトを止めます。

ベビーカーは上記ルールを徹底する運転手が多いですが、私は、毎日通学でお兄ちゃんをバスで送るのに、下の子をベビーカーに乗せて乗車していました。同じ時間のバスに乗るので顔なじみになり、しかも同じ時間帯に同じように乗るベビーカーが複数あったので、その運転手の人は何も言わずに乗せてくれました。(最大で6台乗ったことがありました! )ある日そのお馴染み以外の人が乗ろうとした時に乗車拒否されたことがあり、その時に朝の遅刻しそうな常連さんだけOKにしてくれているんだなとわかりました。

あと、世界共通ですがシルバーシートは前の方にあります。このマークのシートは優先席になることを覚えておきましょう。

 

マドリッド市内のバス交通事情

バスはもちろん渋滞すれば遅れますが、気になるのは夕方でしょうか。比較的朝はそれほど遅れるということはないですが(場所にもよると思いますが)、学校帰りの夕方は渋滞に巻き込まれることが多かったです。日中はそれほど比較的スムーズですが、路線によっては混んでいるところもあるので、急いている場合は地下鉄を使用するといいですね。

マドリッド市内のバス陽気な運転手たち

そんな感じのマドリッドのバス事情ですが、私は子供が学校に通うので毎日バスを使用していたこともあり運転手の人たちと顔なじみになりました。特に帰りの時の運転手はいい人が多かったです。

うちは下の子がベビーカーだったのですが、人数オーバーしても乗せてもらったり、スペイン語が話せないと知って車内ラジオ音楽をスペイン語チャンネルから英語チャンネルに切り替えてくれたり。ある時は前から歩いてバス停に向かっていたのですがバス停まで時間に間に合わず、出発してしまった!と思ったものの、私たちの隣まで来てバス停でないのに止めて乗せてくれたり…。街ですれ違った時、バス止めて挨拶してくれたり(こちらは乗らないのですが。。)
一度、大雨の時は「始発バス停」の横を通り過ぎた時にバス停ではないのに扉を開けてくれて、出発時間までバスの中で待たせてくれたり。その時は得意の? オペラを熱唱してくれました。(子供はうるさいと言って耳をふさいでしまいました…。)

基本マドリッドのバスの運転手さん、陽気でとても親切です。

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